本日は刀を更に引き立てる漆板について書きます。
漆版のケースは漆を塗る分高くなるので、
受注生産時は「標準版」と「漆版」というように2パターン用意する予定です。
漆も職人さんが一つ一つ塗るので、製作に約2ヵ月かかります。
以下は漆版の写真です。
元々は下のような色をしていますが、光を当てると上記のように色が鮮やかになります。
この漆板と出会ったのは2019/9/5のギフトショー
次回は2020年2月にあるそうです。
刀屋さんから「こうゆうイベント行くと発想広がると思うよ」とアドバイスを頂き、偶然にもその翌日から開催だったのでこれは是が非でも行かねばと思い飛んでいきました。
こうゆう偶然が重なる時って不思議と良い出会いがあったりするものですが、やはり素晴らしい物に出会えました。
もう見た瞬間に心奪われるくらいに美しかったし、ケースと合いそうな印象を受けました。
伝統技術を進化させる日本の技術は本当に素晴らしいです。
家に帰りすぐに問い合わせてサンプルプレートを送ってもらいました。
サンプルといっても1点1点作るので届くまで時間がかかります。
(下処理済みの在庫があったらしく少し早く届きました)
そしてようやく届いたのがこちら!
好みは人それぞれなので、製作依頼があれば以下からデザインを選んでもらおうと考えています。
ケース完成後、お世話になっている刀剣商さんに持っていき見て頂きました。
以前別の漆をもっていった時は「安っぽい。これなら使わない方が良い」とストレートな意見を頂いたので今回凄く緊張したのですが、
今回は「とても美しい。ライティングも地景や刃文がすごく良く見える」と言って下さり、刀のプロからの御言葉に自信がつきました。
下はツイートにある通り、出羽大掾国路(堀川国広門)の短刀です。
飾らせて頂き、了承を得て写真を撮らせて頂きました。
ケースに入れて見える地金と刃文はこのような感じです。
(第一印象が大事だと思ったので、刀剣商さんに事前にケースの写真は一切見せることなく持っていきました)
備前短刀も飾らせて頂いたのですが、「映り」も確認することが出来ました。
刀剣店には他のお客様も4名ほどいらっしゃったので見て頂きましたが、その方達からも「これはもう全体で美術品だね」というとても有難いお言葉を頂けて本当に作って良かったと思いました。
ものづくりで一番うれしいことが「作った物が大切にされる事」だとすれば、作ったものが褒められることは2番目に嬉しい事だったりします。
最終目標は「欲しいと言って下さる方の為に最高の物を作って届ける」事ですので、引き続き改良を続けて世界一美しいと言ってもらえるようなケースを作っていきたいです。
次回はケースづくりの先にある「こうしたい」という夢について書きたいと思います。
それでは皆様良き刀ライフを~!
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