図面を描いたら製作会社に図面を渡し、打ち合わせをしてから加工してもらいます。
使っている材質は、鋼板、ポリカーボネート、アクリル、木材、ガラスのため、4つの会社さんに依頼して作ってもらっています。
どこもとても丁寧に製作頂ける、国内の信頼出来る職人集団です。
今回は鋼板を加工する職人さんの製作工程を紹介します。
①加工打ち合わせ
打ち合わせでは製作時の困難箇所(加工・溶接しやすいか、溶接時の熱により形状が変形しやすい構造になっていないか、加工寸法が出しやすい構造になっているかetc)、など主に図面の内容について話し合い、職人さん視点で精査頂きます。
また塗装色についてもこの段階で打ち合わせます。
実際に使用する壁紙をもっていき、比較させて頂き色を決定します。
②鋼板をカットする
以下のような巨大な機械を使い、大きな鋼板(平板)をレーザーでカットしていきます。
事前に加工データを機械に読み込ませると自動でカットしてくれます。
カットした後はこんな感じになります。
なんとネジ穴も同時に作れてしまうという優れもの!
③鋼板を曲げる
レーザーでカットした板を今度は曲げていきます。
ここは職人さんの手により一か所一か所丁寧に曲げていきます。
折り紙と同じようなイメージですが、鋼板は固いので機械を使って曲げます。
また90°にきっちり曲げるというのは案外に難しく(もとに少し戻る性質がある為)
91°くらいに曲げて取り出すとちょうど90°になったりします。
ここら辺は職人さんの感覚が頼りです。
④溶接
溶接には沢山種類がありますが、今回使うのはスポット溶接と隅肉溶接です。
説明が雑ですが、それぞれ以下みたいな感じです。
・スポット溶接
くっつけたい板を2枚重ねて電気を流すとくっつきます。
(詳細が知りたい方は以下の画像見てください)
メリットとして作業が早い、鋼板が変形しづらいという事が挙げられます。
こんな機械を使います。
・隅肉溶接
良くこんな作業風景を見たことあるのではないでしょうか?
これです。
こんな感じで板同士をくっつける事が出来ます。
そんなこんなで溶接し終わったのがこちら!
隅肉溶接(正式にはTIG溶接)した箇所はグラインダーで研磨しているので、光って見えています。
スポット溶接個所は電気を流した跡が黒ずんでいるのが分かると思います。
この溶接作業(特に隅肉)は職人さんの腕に左右されます。
依頼している職人さんは一級資格をお持ちでかなり上手いです。
また、隅肉溶接すると熱で引っ張られるので、それを考慮した構造で設計しないと「ゆがんでしまう」という難点もあります。
⑤塗装(完成)
打ち合わせ時に作った塗料を職人さんが吹きかけていきます。
完成した姿がこちら!
なんとなく流れが分かって頂けたらと嬉しいです。
なおこの一連の流れで大体1か月くらいかかります。
時間はかかりますが、一つ一つ職人さんが丁寧に作って下さると思うと愛着が湧きます^^
次回はこの外装にライトを付けていく為の「配線作業」について書きます。
それでは皆様良き刀ライフを~!
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